ダイエットをはじめた人なら1度は経験したことがある、リバウンドという恐ろしい現象...
ダイエット終了後も「食欲」の管理を怠たると、減量が成功しない可能性がでてくるようです。
ダイエットに成功しても、リバウンドしてしまっては何の意味もありません。
それどころか、リバウンドを繰り返すことで、さらに太りやすい体質を作ってしまいます。
リバウンドではない体重変化!
最近話題の、単品ダイエットや置き換えダイエット、ファスティング(断食)ダイエット等、極端な食事制限を行った場合には、急激な体重変化が1日〜2日で起こります。
これは摂取する食事の重量が減ったことや、ダイエット中に排泄された便の重量が変化したもので、実は体重が減っている(脂肪の減少)わけではありません。
体脂肪は1kgあたり、7000kcal〜7500kcalと言われているので、運動をしない食事制限だけで、1日に体重を1kg変化させることはほぼ不可能なのです。
上記のようなダイエット法で減少した体重が、1日で元に戻ったなどという体重増加は、リバウンドではありません。ダイエット中の体重増加が、即リバウンドとしてしまうと、精神衛生上よくありません。
リバウンドの仕組みをよく理解する事が、楽しくダイエットを続けられるコツといえます。
リバウンドの理由とは?
特定の食品ばかり食べたり、ダイエット食品によるダイエット法などは、体へのダメージはもちろん、精神的にもストレスがたまるなど、いくつかの問題があります。
肉類を制限するダイエットなどは、タンパク質の不足によって、かえって脂肪を燃焼しにくい状態になってしまいます。
また、ストレスがたまっていると、油断して体重が少し増えた時などに、やけ食いをして挫折してしまうケースが多く、リバウンドもしやすくなります。
しかも、今まで栄養の供給が乏しい状態でしたから、体は急激に入った食物を必死で消化吸収しようとするため、以前より太りやすい状態になっています。
特に、運動をしないで食事制限だけでのダイエットを行った場合など、大幅なリバウンドを繰り返す確率が高いようです。
また、正しいダイエット法で減量に成功していたとしても、すぐにダイエット以前の食生活に戻すと、リバウンドは避けられません。
リバウンドの理由としては、主に以下の4つのパターンが考えられます。
1:ダイエットを始める前より、栄養分を吸収しやすい体になったため。
無理な計画による過度の食事制限や体重減が原因で、ホメオスタシスが働き、栄養分の吸収率を高めてしまい、太りやすい体に変わってしまったためです。ホメオスタシスの反応を少なくするには、1ケ月で体重の5%減が目安。
2:体重の減少が、体脂肪ではなく主に筋肉だったため、基礎代謝が下がり自然消費エネルギーが減少したため。
基礎代謝とは、何もしなくても消費するカロリーのことを言います。筋肉が減少すると、この基礎代謝は下がります。
体重を落とすことだけが目的となって、脂肪だけではなく筋肉量も同時に減らしてしまい、消費エネルギーが減少してしまったためです。筋肉を減らさない運動も並行して行いましょう。
3:満腹感が変化したため。
ダイエットをしていると、満腹感に変化が出てきます。ダイエット中に食事を減らしているため、レプチンの分泌量が減ってくるのです。「レプチン」とは、脂肪細胞に脂肪が吸収されると分泌される、脳の満腹中枢を刺激する物質です。
そして、ダイエットを中断し食事の量を元に戻した場合、レプチンの量も元に戻ろうとするのですが、これが適正な量に戻るためには、約1ヶ月のタイムラグがあるといわれています。
つまり、ダイエット終了後1ヶ月は、食事の量を元に戻しても、レプチンの分泌量が少ないため満腹感を得られないことで、食べ過ぎてしまう危険性があるのです。
4:ホメオスタシスのスイッチが入った時期に、ダイエットを終了(一時中止)してしまったため。
目標体重を達成したからと言って、ホメオスタシスのスイッチがまだONの状態で、食事を元の状態に戻したり、ダイエット運動をやめてしまうと、今までバランスが取れていたカロリーの収支決算がプラスになり、確実にリバウンドの危険があります。
ダイエットは中止するタイミングが大切で、体の安定期(ホメオスタシスのスイッチがOFFの状態)で終了させることが大切です。
定着期を設けよう!