ダイエットの辛さに負けると、心が病んでしまいます。心や体になにか問題を抱えている時には、なかなか心の底から笑えないことが多いです。
「笑う門には福来る」と言われるように、やっぱり怒っているより笑っているほうがいいことがありそうです。
「笑い」は、手間もかからず、お金もかからない、そして悪い副作用もありません。
あなたが笑顔になれるものはなんですか...?
笑いは腹式呼吸!
テレビでお笑いを見て、笑いすぎて腹筋が痛くなった経験がありませんか?実はこのとき、自然と腹式呼吸になっています。
人が息を吐き出すとき、横隔膜は上に上がっていきます。この横隔膜を押し上げる時に使うのが腹筋で、腹筋がちやんと使われないと、横隔膜を押し上げる力が足りず、比較的浅い呼吸になります。
また、通常の呼吸をしているときには、横隔膜はゆっくり上がっていくのに対し、笑っている時の息の吐き方は、横隔膜が、グッグッグッと大幅に上がっていきます。
このことで、息を吐き出した分、酸素を効率よく吸い込むことができ、呼吸がより深くなってくるのです。
加えて、息を吐き切った後に素早く吸い込むことで、副交感神経が刺激され、自律神経の働きが整い、自然とリラックス状態になっていくのです。
笑いとカロリー消費!
また、よく笑うことで心拍数や呼吸数が増加し、運動と同じ効果が得られます。
笑うために、胸筋や腹筋、背筋などのいろいろな筋肉を使っているので、運動量としてはそれほど多くはありませんが、脂肪燃焼効果が期待できるのです。
これは、米テネシー州ナッシュビルにある、バンデビルト大学が、2005年6月のアテネで開かれた「欧州肥満会議」(European Congress on Obesity)で発表した研究発表によるもので、笑うことで消費カロリーが増えることがわかってきています。
被験者45組の友人同士のペア (男性同士7組、女性同士17組、男女ミックス21組) のボランティアを、一室に閉じ込め、テレビで映像を見せた後、カロリーの燃焼度を計測するという実験で、部屋は、被験者が吸い込んだ酸素と吐き出した二酸化炭素により、エネルギー燃焼を測るよう設計され、心拍数などが計測されたもの。
被験者には、1本10分のコメディを5本と、放牧されている羊の情景テープ(5分)をはさんで見せた結果、笑っている時間は笑わない間に比べ、カロリーが20%も多く燃焼されたことが分かったのです。
体格や笑い方にもよりますが、1日に10〜15分笑うことで、最大50カロリーを消費するということで、1年間毎日10〜15分/日の笑っていると、年間約2kgの脂肪を落とせるという計算になります。
また、10分間の笑いを、運動器具と比較した場合、ローイングマシン(ボートこぎ)に比べて、およそ200倍のカロリーが消費できると報告されています。
ただし、ここで言う「笑い」とは、毎日の生活や仕事の場で、ひんぱんに行っている つくり笑い ではありません。
「社交的、儀礼的な笑いではなく、心から思った笑い。」と研究者たちは念を押しています。
愛想笑いは、顔のしわが増えるだけで、カロリーの消費にはなりませんので、ご注意を...。
(参考記事:大和薬品/ワールドヘルスレポート
)
法則その


笑っているだけでもカロリーは消費される!
よく笑うことで心拍数や呼吸数が増加し、運動と同じ効果が得られます。
1日15分笑うだけで、年間約2kgの脂肪を落とせるという計算に...