小川のせせらぎを聴いていると、なぜか心が安らぎます。夜空の星の瞬きや、そよ風の他、潮騒の音の強弱、焚き木やろうそくの炎など...。
自然界の多くの現象は、 1/f (エフ分の1)のゆらぎ 、と呼ばれるゆらぎ方を示します。
このゆらぎは、全くでたらめなものではなく、ある特殊な規則性を持った心地よいゆらぎなのです。
また、1/f ゆらぎは、せせらぎや星の瞬きといった、自然界のものだけでなく、音楽のテンポや強弱、絵画の濃淡の変化など、身の回りに広くみられる現象なのです。
1/f ゆらぎのない生活。
私たちの周りにあるものはどうでしょうか?たとえばオフィスの中を見回してみてください。
等間隔に並べられたデスクや、無機質に照らす、たくさんの蛍光灯。
画一的なドアや窓で、部屋の空気は外部から遮断され、最新の空調設備により一定の換気が保たれています。
これは、生産性や効率性の面から考えると、確かによいのかもしれませんが、その中で取り囲まれた人たちは、はたして心地よく1日を過ごせているのでしょうか?
画一的で変化のない環境に、ストレスを抱え、疲れを溜め込んで生活されている方も多いのでは...?
「1/fゆらぎ」を生活に取り込むには?
ストレスのない毎日を過ごすには、私たちを取り囲む環境に、「1/f ゆらぎ」を持ったものを取り入れると良いと言われています。
自然の多い場所で自然のリズムに合わせて生活するのが理想的ですが、現実問題を考えるとそう簡単ではありません。
そこで、わたしたちが使っている物に、少しずつ自然のものを取り入れていくことで、ゆらぎ環境が作れるのです。
たとえば、天然の木の素材を使ったものを取り入れること。
木を縦に割った板の木目は、「1/f ゆらぎ」の状態になっているのです。その間隔は決して等間隔ではなく、秩序の中に無秩序が存在する、みごと「1/f ゆらぎ」のパターンになっているのです。
木の素材を活かした家具に囲まれているだけで、なんとなく心がやすらぐ気持ちになりませんか?これも自然界がもつ1/f ゆらぎが与えてくれる癒しの効果なのです。
そのほかにも、観葉植物などの鉢植えや、自然をテーマにした絵画やポスターなどを、目に付くところに置いておくのものも良いでしょう。
音の 1/f リラクゼーション効果
脳波にも種類がありますが、よく耳にすることの多いのがα波です。
睡眠中や、リラックスしているときに多く出ている脳波です。
このα波が出やすい環境をつくることが大切です。
1/f ゆらぎのある、音楽や自然の音などのBGMで聴覚を刺激することで、α波が多く出るようにコントロールできれば、ストレスの少ないリラックスした状態を意識的に作ることができます。
例えば、クラシック音楽。特にモーツァルトやベートーベンなどがいいようです。
また、風鈴の音色にも「1/f ゆらぎ」があります。特に江戸風鈴が、完璧に近い「1/f ゆらぎ」の音色を発生するそうで、1度機械で大量生産された風鈴と、手作りの江戸風鈴を聞き比べてみてください。
1/f ゆらぎ音を感じることができるでしょう。
人間が本来持っているリズムと同調するものは心地良さを呼び、自律神経を調和します。調和の取れた自律神経は血液の循環をよくし、気分を爽快にして心身をリラックスさせてくれるのです。
心身をリラックスさせることにより、興奮を抑えてストレスを解消します。その結果ストレスからの、暴飲暴食や過食を予防できるのです。
(参考記事:1/f ゆらぎ音デモサイト
)
法則その
〜「
1/f ゆらぎ」〜リラクゼーション効果!
1/f ゆらぎの波長は、脳にダイレクトに働きかけてくれます。
「ゆらぎ」にこそ、こころが安らぐ秘密があるのです!