ストレスがたまった時に“食べる”という行為は、心と身体を安定させる一番手っ取り早い方法です。そのことをカラダは知っているため、意識とは関係なくモノを口に運ぼうとします。
そして「食事制限は、空腹感に耐えられず続かない...。何で私はこんなに意志が弱いんだろう?」と自分を責めつつ、また食べ物を口に運ぶ...。
こんな日常の葛藤の繰り返しで、ダイエットを進めている人が多いのではないでしょうか?
誰も気づいてくれない!私のストレス。だからつい、食べ過ぎてしまう...。
ここに興味深いアンケート結果があります。
ナガセビューティケア社が行ったアンケート調査では、ストレスは多くの人が抱えており、「ストレスが原因でついやってしまったこと」の1位として「カロリーを気にしないで食べる!」という結果が出ているそうです。
(参考記事:ナガセビューティケア:働く女性の「ストレス」に関する意識調査 【PDF】)
人間の身体は、血糖値が低い状態になると、なぜかイライラしたりします。
ダイエット中にイライラすることが多いのは、食事制限から血糖値の下降にあるとも言われます。逆に、おなかがいっぱいになると、血糖値が上がるからココロの安定を取り戻します。
食べると気持ちが安定することを、カラダが無意識に覚えているのですね。
特に女性の場合、「心理的ストレスを食べることで解消し、その結果太ってさらにストレスがたまる。」という悪循環を繰り返しているようです。
例えば、次のような傾向が今のあなたにあるとすると、今の体重増加の原因はストレスが原因かもしれません。
ストレス太り危険度チェックリスト≫≫
結果はどうでしたか? 以上の傾向は、空腹を満たすためだけではなく、ココロの安定を求めて、もしくは何か辛いことから逃避するための代償行為です。
おそらくチェックリストの設問に多く当てはまる方ほど、ストレス太りになる原因を多く含んでいます。ストレス太りにならないよう、癒されたい自分の気持ちをきちんとキャッチして、太らないストレス対処法を身につけましょう!
ストレスの種類!
「ストレス」の原因は人それぞれですが、中には、「えっ!こんなことが?」と思うような些細なことでも、本人にとってはストレスにつながります。
ストレスの種類には、以下のようなものがあげられます。
【精神的ストレス】
失恋や、離婚。近親者の病気や死別。育児や重要な仕事、試験。結婚・転居(新しいことへのプレッシャー)など...第三者には些細なことでも本人にとってはストレスに。
【肉体的ストレス】
闘病での治療やけがの苦痛。長距離通勤・長時間勤務。仕事や家事などによる肉体的な疲労。心身のハンディキャップ。睡眠不足や不規則な生活など...頑張っている時点では気がつきにくいストレス。
【物理的ストレス】
冷房や暖房による暑さや寒さ、気圧の変化、臭い(非喫煙者のタバコの臭い)など...物理的・化学的な刺激によるストレス。
【環境的ストレス】
騒音や空気の汚染・臭気、明る過ぎる照明や振動など...劣悪な環境での、生活や仕事により起きるストレス。
【社会的ストレス】
引越や転勤。転職・失業。仕事が多忙・責任の重い仕事。交代制勤務など生活が不規則。借金・住宅ローン。結婚・出産・離婚・DV(家庭内暴力)など...社会生活を行う上で感じるストレス。
【人間関係のストレス】
職場・学校での人間関係。家族や親戚、友人、近隣住民との人間関係。いじめなど...生きていく上で、相性が悪くても付き合いをしなくてはいけないと、ストレスになることも。
ストレス太りしやすいタイプ!
「ストレス太り」というと、仕事や学校とか日常生活にストレスなどのイライラを紛らわすために、ドカ食いして、【カロリーオーバーで太る】って意味が一般的です。
でも最近多いのが、「カロリーやダイエットのことを、気にしながら食べることがストレスになって、カロリー制限してるはずなのにやせない。」ってことなんです。
実は自ら作り出すストレスによって、ストレス太りホルモン(脂肪をためる原因となるホルモン)を、分泌する状況を作るタイプの人が、太りやすくなってしまうんです!
人間は長時間ストレスを感じると、そのストレスから自分を守るために、コルチゾール(ストレスホルモン)という物質を分泌し、エネルギーの節約・補給を体に指令します。
つまり、ストレスに負けないように、体内の代謝をいざというときに備え、エネルギー節約モードに切り替え、そして体脂肪(エネルギー)を蓄えていくのです。
また、このコルチゾールは、満腹感を感じるレプチン(食欲抑制ホルモン)の分泌を抑制するため、体は満腹感を感じにくくなり、そしてすぐ空腹感を憶えるようになるため、エネルギー転換の早い、糖分を欲するようになります。
このような脳の指令により、糖分や脂肪分の多い食べ物を摂取すると、コルチゾール濃度が低下し、今度はドーパミンやセロトニン(快楽ホルモン)の分泌が刺激され、快楽を感じることができるのです。
イライラしたとき、甘いものや、お菓子類などを食べると、気分が落ち着くのはこのためです。
そして脳は、一度快楽を覚えると、それを食べると心地いいという脳内回路が形成され、常にそういったものを欲しがる(依存症)ようになります。
また、継続的に繰り返すようになると、耐性ができてくるため、より大量に摂取しないと満足しないようになってしまいまうのです。
この一連のメカニズムが繰り返されて太るのが、ストレス太りの正体なのです。
同じものを食べるなら、楽しく食べても、悩みながら食べても、摂取カロリーは同じ !
例えば友達と飲み会に行っても、「ダイエット中の罪悪感を感じながら食べて、後悔して翌日からまたダイエットする...」
これでは食べ物をおいしく感じませんし、外食がストレスになっちゃいます。
そして体の中には、 ストレス太りホルモン が充満してきます。
「あらかじめ翌日以降の、 ダイエット対策 (余分なカロリーを落とす方法) を考えておき、当日食べる現場では、カロリーやダイエットのことは、きれいさっぱり忘れる!」 ... くらいの気持ちで望めば、気に病みながら食べるよりは、 ストレス太りホルモン は大幅に少なくなります。
どうせ食べるなら、「おいしぃ〜!また、太っちゃう〜!でも〜幸せ!まあダイエットは明日からがんばりゃいいわ!」と、スパっと切り替えた方がダイエットにもメリハリがつきますし、 ストレス太りホルモン を出しにくくなりますよ♪
法則その
太りにくい脳を作ろう!
同じものなら、楽しく食べても、悩みながら食べても、摂取カロリーは一緒!
ストレス太りホルモンを出しにくくなりますよ♪
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