※精油によっては、使用する際に注意が必要になるものがあります。最初に、使用上の注意事項をよく読んでおきましょう。
キャリアオイルとは? (詳細:禁忌一覧表
)
アロマテラピーでは、2種類のオイルを使用します。
「エッセンシャルオイル(精油)」と「キャリアオイル」です。
精油は、植物の有効成分を濃縮して抽出したものなので、原液のままお肌につけると刺激が強すぎます。
そのため、アロママッサージでは、濃度を希釈(薄める)ために、精油に植物油をブレンドして使います。
その希釈用の植物油のことを「キャリアオイル」または「ベースオイル」と呼んでいます。
ほかにも、キャリアオイルを使うのにはこんな理由があります...
精油の成分を体内へ運ぶ。
精油の成分を肌にとどめる。
お肌への栄養分補給。(ビタミンや必須脂肪酸・ミネラル)
肌を柔らかくし、マッサージを滑らかに...
・・・などのような効果があるからです。
キャリアオイルとして使用できる植物油は、「植物から抽出されたままの100%天然由来の植物油」で、一般の食用の植物油や、ベビーオイルなどはキャリアオイルとして使えません。
キャリアオイルには、スイートアーモンド、グレープシード、ホホバオイルなどたくさんの種類があり、含まれている有効成分はそれぞれ異なります。
また、さらさらしたものから、粘り気が高く重たい肌触りのものまで、種類によって使用感が大きく異なります。
キャリアオイルを選ぶ場合には、自分の肌質や症状や、精油との相性を合うものを確かめてから選びましょう。
さあ、オリジナルマッサージオイルを作ってみましょう♪
そのときの気分や体調に合わせて、好みのオリジナルブレンドマッサージオイルを作ります。
ベースとなるキャリアオイルはとても酸化しやすいので、そのとき使う分量だけのマッサージオイルを作るのがおすすめです。
同じ精油を長期・連続使用すると、慣れにより効果が落ちたり、体の一部の器官だけに負担がかかることがあります。同じものを使い続けるのではなく、色々なフレーバーを楽しんでください。
1〜2週間程度を目安に、同じ作用を持つ精油で、ローテーションしてみましょう。
キャリアオイルの量 |
10ml |
20ml |
30ml |
40ml |
50ml |
ブレンドする精油の量 |
2滴 |
4滴 |
6滴 |
8滴 |
10滴 |
※
希釈倍率1%の場合
【準備するもの】
精油/キャリアオイル/ビーカー/ガラス棒/保存用遮光ボトル
※ビーカーやガラス棒がない場合は、プラスチック製以外の容器や、ガラス製のマドラーでも代用できます。
【保存上の注意】
マッサージオイルは、数回分をまとめて作ってもかまいませんが、作りおきする場合は、精油の成分の揮発や変質を防ぐために、光を通さない遮光ビンに移しかえて下さい。
また、柑橘系の精油をブレンドしたマッサージオイルは、特に劣化が早いので、できれば使うたびに作るようにしましょう。その他の物は、冷蔵庫などに保管し、3ヶ月間以内に使い切りましょう。
【※注意事項】
精油の原液を、素手で触らないように注意してください。目に入った場合、大量の水で洗い流してください。誤飲した場合は、大量の水を飲んで、尿と一緒に排泄するようにしてください。その上で、医師の診断を受けましょう。
(参考記事: 精油(エッセンシャルオイル)の注意点)