消費期限は?
先ほども申しましたが、100%天然の精油(エッセンシャルオイル)には、防腐剤や酸化防止剤などは含まれていませんので、原則として、開封したらなるべく早目に使いきるようにしましょう。
そのためにも、パッケージに製造日が表示されている場合は必ず確認してください。メーカーによっては製造年月日などが記されていないものもありますので、開封した年月日をビンに記入しておくと、使いきりの目安が管理できます。
使いきりの目安は、表示がない場合は開封から、柑橘系なら約6ヵ月、それ以外は約1年くらいを目安に...
ただし、キャリアオイルなどにブレンドしたものは、遮光ビンに入れて冷蔵庫で保管しても、劣化がかなり早まりますので、化粧水なら2週間、クリームは3か月程度では使い切ってしまいましょう。
また、精油の状態が不安なときは、アロマバスやマッサージなど、肌に直接塗布するのは避けて、アロマポットやディフューザーなどで、たきこんで使いきってしまえば安心で、無駄になりません。
保管場所はどこがいいの?
精油は、光・空気・湿気・気温、などの影響を受けやすいデリケートなものです。
使用後はキャップをすぐにしめて、バスルームや洗面所など、湿度の高いところに置きっぱなしにしないで、直射日光の当たらない風通しの良い冷暗所に保管しましょう。
「冷暗所で保存する」といっても、夏場など家中が高温になって、「冷暗所」と呼べるところがなくなる場合がありますね。この場合、まず思いつかれるのが冷蔵庫だと思います。
確かに、精油の品質を長持ちさせるためには、できるだけ高温を避けることが大切で、特に夏場は冷蔵庫に入れておきたくなるかもしれませんが、いくつかのデメリットがあります。
1つ目は、精油に頻繁かつ急激な温度変化をあたえると、品質劣化のスピードを上げてしまうという点です。
冷蔵庫から頻繁に出し入れを繰り返す場合、庫中と外気温の温度差に何度もさらされることになりますので、あまり好ましい保存状況とは言えなくなります。
2つ目は、夏場に冷蔵庫から取り出して放置すると、庫中と外気温の急激な温度変化で、瓶が結露してしまう点です。
湿気は精油にとって大敵ですので、結露した水分が瓶に入ってしまうことで、精油に水分が混じり、短期間で精油は劣化してしまいます。
もし冷蔵庫で保管する場合は、短時間ですぐに戻すようにして、温度変化と結露を避けるようにしてください。
また、理想的な精油の保存温度は、 5〜10℃の間とされています。冷蔵室の温度は通常は5℃前後の場合が多いので、冷蔵庫の中では、最も温度の高い野菜室に置くのが好ましいようです。
精油によっては凝固しやすいものがあります。(ローズ・オットー、ベンゾイン、カユプテ、フランキンセンス、アミリス)その場合はぬるま湯で湯せんして下さい。
その他、アロマセラピー専門店で販売されている、専用のバニティバック
を活用する方法もあります。ブレンド用具も一緒に入れられて、とっても便利です。中仕切りにこだわらないなら、100円均一の化粧ポーチも活用できます♪
本格派を目指す人は、こちらのエッセンシャルオイル収納箱
がおすすめ♪
長年のご使用に耐えられるように、耐久性に優れた上質の硬いパイン材を使用していて、高級感あふれる外観が特徴です。
精油は遮光瓶に入れましょう。
精油の原液や濃度が高いオイルは、プラスチック容器を溶かします。ガラス瓶に入れて保管しましょう。
また、蓋のプラスチック部分に接触しないよう、瓶を横に寝かせず立てて保管しましょう。
また、精油は光の影響を受けやすいため、茶色や青の遮光瓶に入れて売られています。化粧水やブレンドオイルなどを手作りしたときも、遮光性のガラス瓶で保管しましょう。
金属やプラスチック製の容器は成分に影響を与える場合があるので避けてください。
引火・発火性について。
お洗濯の際に精油を使えば、植物の力で洗濯物を清潔にできる上、身につけた際にほのかに漂う爽やかな香りを楽しむことができます。
しかし、精油の付着した布類を洗濯中の発火事故
の報告があります。
この記事では「アロマオイル(50g)を染み込ませ...」て乾燥機にかける実験で発火が確認されています。
私たちが普段使用する「数滴」レベルではおよそ0.05g程度。50gの1/1,000の量ですので、条件が違いすぎるかもしれませんが、こぼれた原液を拭き取ったタオルを、そのまま洗濯するなどといったケースも考えられます。
精油やキャリアオイルがついたタオル等を洗濯する場合は、生地に残ったオイルが熱せられ、酸化熱により自然発火する恐れがあります。乾燥機や、乾燥機能の使用は避けてください。
また精油は、引火性がありますので、キッチンなど火を取り扱う場所や、火のそばには絶対置かないようにしましょう。
精油は濃度が高く、使い方を間違えると大変なことにもなりますので、子供やペットの手が届かない場所に保管して、安全なアロマテラピーを楽しんでください。
(参考記事:安全なアロマテラピーを楽しむための注意事項一覧(PDF)
)