ダイエット中必ず欲しくなるのが「甘いもの」。つい太ると分かっていても、ついつい...。ダイエット中でも、太らない甘いものはないのでしょうか?
甘くておいしい果物は、たっぷりのビタミンも魅力だけど、その甘みが太るもとになるんじゃない?そう思っている人が多いのでは?
甘いから太るとは限らない!
ところが、最近の研究で、果物の糖分が肥満に直接結びつかないことがわかってきました。
(参考記事:『毎日くだもの200グラム運動指針(7訂版)』
)
果物は野菜と同じく水分が多く、油脂類をほとんど含まないため、エネルギー量は全体に低めです。
もちろん、糖分の少ない野菜はもっと低エネルギーですが、炒めたり、ドレッシングをかけるなど油を使って調理をすることが多いため、生で食べる果物よりエネルギー量が高くなっている場合があります。
果物がダイエットにいい理由。
果物がダイエットに良い、もうひとつの大きな特徴は、食物繊維(水溶性食物繊維)を多く含むことです。
水溶性食物繊維は糖の吸収をゆるやかにする働きがあるので、糖が脂肪に変わるのを抑えられ、脂肪がつきにくいのです。
同じ間食をするのなら、水溶性食物繊維が少ないお菓子類に比べると、ぐんとヘルシーということになります。
また、食べすぎを防ぐ効果があるといわれています。
通常、血液中の糖がエネルギーとして使われ、少なくなってくると脳に信号が送られ人は空腹を感じるのですが、果物の糖はゆっくり吸収されるので、血液中に滞在する時間が長く、空腹を感じにくいといわれています。
水溶性食物繊維が少ないスナック類をおやつにするなら、果物を摂った方が、夕食などでのドカ食い防止になり、ダイエットに効果的なのです。
果物は夜食べてはいけない!
ただ、『朝の果物は”金” 昼は”銀” 夜は”銅”』という諺(ことわざ)があります。
果物は食べる時間によって体への働きが全く違うのです。
果物の糖分は、「エネルギーとしてすぐ使われる糖分」と「代謝しきれずに脂肪として蓄えられてしまう糖分」の2つに分かれます。
朝や昼など、身体が活動的している時は、「エネルギーとしてすぐ使われる糖分」に回され、夜のリラックス状態に入ると、身体の活動量が落ちる分、代謝しきれずに、脂肪として蓄積されてしまいます。
夜寝る前の果物は避けて、朝や昼に多く摂るようにすると、太りにくく安心して食べられますよ!
夜は糖質よりも、タンパク質を多くとることが良いですね。(※睡眠中の成長ホルモンにより、筋肉が増え、消費されるカロリーが増えます。この筋肉の材料となる、タンパク質を取るとよいわけです。)
果物をおやつとして食べる目安は、りんごなら1個(可食部170グラム、92キロカロリー)、オレンジなら1個(可食部186グラム、92キロカロリー)ぐらい、いちごなら20個(可食部292グラム、100キロカロリー)ぐらいを目安にされるといいですね。
朝食フルーツダイエット作戦!
ダイエット中は「太るから、朝食はとらない」という人も多いですね。
でも食事が2回に減ることで、1食あたりの量が知らず知らずに増えていることがあります。
また長年、朝食を抜いた生活をしていた人は、胃腸がうまくはたらかず、食べろといわれても、急には朝食を食べられませんね。
まずは、リンゴやバナナ、1つから始めましょう。固形物がダメならジュースからでも朝、胃に入れることからはじめましょう。徐々に胃腸をならして、朝食をきちんと摂れるような生活スタイルに変えていきましょう。
果物ならカロリーを気にせず食べられます。朝食をとる習慣が身につけば、午前中に代謝も高まり、どんどん痩せやすい体質になっていきます。
法則その


果物は「甘いから太る」とは限らない!
ダイエットのためには朝食を抜かず、リンゴやバナナから始めましょう。
果物の水溶性食物繊維は、糖の吸収をゆるやかに!