ダイエットのとき摂取カロリーを低くおさえていれば、「体重が増加することはない。」というのが常識ですね。
でも、1つ条件が付くのを知らない方が多いようです。それは、同じカロリーの食べものでも脂質の量をチェックしているか?ということです。
人間にエネルギーを供給する栄養素は、大きく分けて3つあります。
1つ目は炭水化物(糖分)、2つ目はたんぱく質、そして3つ目は脂質です。
同じ量を食べたとき、脂質は他の2つのエネルギーの、なんと2倍以上のエネルギーを供給します。
また摂取したエネルギーを、ダイレクトに体内に溜め込みやすい性質をもつため、太りやすいということになります。
脂質は体にとってなくてはならない大切な栄養素なのですが、知らず知らずのうちに摂りすぎているようです。
日本人の伝統的な食習慣は、穀類や根菜類、海藻や魚類などが中心だったのですが、近年食生活の欧米化で、肉類やバターなど脂質の多い食事へと変化しています。
毎日の食べ物の多くに、脂質を多く含む食品が多く、極端な言い方をすれば、食べないつもりぐらいでもちょうどいいようです。
1日の適切な脂質摂取量を考える目安に、PFCバランスという指標があります。
食事で得るエネルギーは、たんぱく質、脂質、炭水化物の3大栄養素で決まりますが、この3大栄養素の割合をPFCバランスといい、たんぱく質(Protein)、脂質(Fat)、炭水化物(Carbohydrate)の頭文字から来ています。
1日の食事の
PFCの割合
は、「たんぱく質(P)」=12~15%、「脂質(F)」=20~25%、「炭水化物(C)」=55%~60%くらいの割合が理想的です。主食・主菜・副菜のバランスこのPFCバランスを考慮した食事を心がけると、ダイエット中でも一層バランスのよい食事になります。